小児では突然の心停止は少なく、呼吸の障害やショックに引き続いて心停止になることが多いとされています。PALS(Pediatric Advanced Life Support、小児二次救命処置)プロバイダーコースは、BLSより高度な二次救命処置を適用するだけではなく、心停止になる前の重篤な症状に気づき、心停止を予見し、心停止になる前に治療介入を行うこと、に強くフォーカスしたコースとなります。
そのために、実際の患者の映像を用いて臨床に即した症例のシミュレーションを中心に、体系的アプローチや小児一次評価、二次評価といった手段を用いながら、心停止前の治療介入から心停止後の治療に至るまで、全ての治療ステップを網羅したトレーニングをおこないます。
このコースで学ぶ評価-判定-治療介入のステップは、小児のみならず心停止前の成人に対しても広く応用が可能なコースです。コース時間は、実技・筆記試験を含めて8時間×2日間となります。